第一部:きびだんごカーボンフットプリント実証の成果発表
報告会は、経済学部長の村井浄信教授のあいさつで始まりました。第一部では、「きびだんごカーボンフットプリント実証」の成果が発表されました。
株式会社廣榮堂社長室の小西祐貴室長からは、取り組みの背景や会社概要が紹介されました。続いて、MS&ADインターリスク総研株式会社リスクコンサルティング本部上席コンサルタントの浅井良純氏が、詳細なCFP算定結果と共同研究の概要について説明しました。さらに、経済学部の天王寺谷研究室が、消費者へのアンケートやインタビューを通じた意識調査の結果を報告し、質疑応答が行われました。

第二部:経済学部 カーボンフットプリントチャレンジ
第二部の「経済学部 カーボンフットプリントチャレンジ」では、地域企業と連携した実践的な学びの成果が発表されました。
シバムラグループ(株式会社吉備高原サツキ育英会)取締役社長の芝村啓介氏による取り組み背景の説明に続き、天王寺谷研究室の学生たちが主体となり、同グループが手掛ける「ブルーベリージュース」と「ポン菓子」を対象とした算定成果を報告しました。学生たちは、製造工程におけるエネルギー使用量や原材料の調達ルートなど、詳細な一次データに基づいた精緻な算定に挑戦した過程を自ら発表しました。あわせて、中電環境テクノス株式会社事業推進部の高田舜也氏からJ-クレジットの活用可能性についての提言がなされ、学生と企業の協働による具体的なプロセスや学びが共有されました。

天王寺谷研究室の詳細はこちらをご参照ください。
岡山大学 学術研究院 社会文化科学学域(経済)天王寺谷達将准教授ゼミ
トークセッション:実務と学びの共有
後半のトークセッションでは、天王寺谷達将准教授のファシリテーションのもと、CFPチャレンジ参画企業と学生3名が登壇し、実務や経験に基づいた意見交換が行われました。企業側からは、メディア露出による社員のモチベーション向上や、地球の未来を考える契機となったことが語られる一方、データ収集が手探りで難しかったことについても言及がありました。これに対し、天王寺谷准教授は、今回のシバムラグループの取り組みは大部分で一次データ収集を行ったという意味で最先端であると評価しました。
学生からは、CFPの知識を得たことで日常生活や就職活動での環境意識が高まったことや、按分計算などの実務的な苦労、環境価値を含めた価値創出の重要性についての気づきが述べられました。また、支援側の立場から浅井氏は、企業側の理解と協力の不可欠さと、一方的な支援にならない関係性の重要性を強調しました。

閉会と今後の展望
報告会は、岡山県商工会連合会の志田氏によるあいさつで締めくくられ、終了後にはJテラスカフェにて交流会も実施されました。岡山大学は今後も、地域企業や支援機関との連携を通じて学生の環境リテラシー向上を図るとともに、産官学の力を結集して地域の脱炭素化と持続可能な発展に貢献していく方針です。



