防災対策実施状況:約6割が実施、きっかけは「災害のニュース」
調査によると、約6割の人が何らかの防災対策を実施していることが分かりました。これは前年とおおむね同水準で推移しており、多くの人が災害への意識を持っていることがうかがえますね。具体的には、「避難場所や避難経路の事前確認」(31.3%)、「ハザードマップ等での災害リスク把握」(25.6%)、「防災グッズ・非常用持ち出し袋の用意」(24.9%)が上位を占めています。

対策を始めたきっかけとしては、「災害のニュースを見て」が45.7%と最も多く、次いで「自分自身が災害を経験して」(13.0%)が続きました。メディアで報じられる災害の映像や情報が、私たちに行動を促す大きな要因となっていることが分かります。

私も災害のニュースを見るたびに、「いざという時に自分は何ができるだろうか」と考えさせられます。皆さんもきっとそうなのではないでしょうか。この「きっかけ」を行動に繋げることが、とても大切だと改めて感じますね。
非常用持ち出し袋:準備は約4割、見直しは2割未満
防災対策の中でも特に重要なのが、非常用持ち出し袋の準備です。調査では、約4割(38.6%)の人が非常用持ち出し袋を準備していると回答しています。しかし、その内訳を見ると、「中身を定期的に見直している」人は18.1%にとどまり、「中身の見直しはしていない」人が20.5%と、準備していてもその後の点検が不十分な状況が見受けられました。また、「準備しようと思っているが、まだできていない」が20.7%、「特に準備していない」が40.7%と、約6割が現時点では準備していない状況です。

準備したきり見直しをしていない、という方もいらっしゃるかもしれませんね。食品の賞味期限や電池の消耗など、定期的なチェックは欠かせません。私も自宅の持ち出し袋、久しぶりに点検してみようと思います。
持ち出し袋の中身:飲料水、懐中電灯、非常食が上位
実際に非常用持ち出し袋に準備しているものとしては、「飲料水」「懐中電灯・電池」が同率で71.5%、「非常食」が70.5%と、いずれも7割を超えています。これらは災害時の生活維持に不可欠な基本アイテムと言えるでしょう。

そして、実際に災害を経験した人が「準備してよかったもの」として挙げたのも、1位「飲料水」(41.2%)、2位「非常食」(32.6%)、3位「懐中電灯・電池」(27.5%)でした。さらに、「準備しておけばよかったもの」でもこれらのアイテムが上位に入っており、基本的な備えがいかに重要であるかが分かります。「モバイルバッテリー」も準備してよかったもの、準備しておけばよかったものともに上位に挙がっており、スマートフォンの充電確保の重要性が高まっていることを示唆しています。

モバイルバッテリーは、今や私たちの生活に欠かせないアイテムですよね。災害時にも情報収集や連絡手段として非常に重要です。皆さんの持ち出し袋には、充電されたモバイルバッテリーが入っていますでしょうか?
防災グッズ選びの重視点:「長期保存・使用できること」が最多
防災グッズを選ぶ際に最も重視することとして、「長期保存・使用できる」が68.3%と最も高い割合を占めました。次いで「価格」(55.8%)、「品質・耐久性」(55.4%)が続きます。複数回答でも単一回答でも「長期保存・使用できる」がトップであり、一度準備したら長く使えるものを求める傾向が強いことがうかがえます。

確かに、いざという時に使えないのでは意味がありませんし、年に一度の点検で買い替えるのは大変ですよね。少し価格が高くても、長期的に見て安心できるものを選ぶのが賢明かもしれません。皆さんはどのような基準で防災グッズを選んでいらっしゃいますか?
ローリングストック法:認知率は5割超も、実践は4人に1人
日常生活の中で食料品を消費しながら備蓄する「ローリングストック法」の認知率は54.1%と半数を超えていますが、「知っていて実践している」人は23.8%にとどまりました。前年調査とおおむね同水準で、まだ浸透には時間がかかりそうです。

ローリングストック法は、普段の生活に無理なく防災を取り入れられる素晴らしい方法だと思います。非常食を日常的に消費し、消費した分を補充する。このサイクルを習慣化できれば、いざという時にも慌てずに済みますよね。私ももっと意識して実践していきたいです。
専門家からの提言:持続可能な備えを日常に
今回の調査結果を受けて、ラジオ番組「馬渕・渡辺の#ビジトピ」のパーソナリティである経済アナリストの馬渕磨理子氏と消費経済アナリストの渡辺広明氏からもコメントが寄せられました。
馬渕氏は、危険を認識しても行動が続かない「リスク認知パラドックス」に触れ、ローリングストック法のように備えを日常に組み込む工夫が、持続的な備えの鍵となると指摘しています。この「リスク認知パラドックス」については、以下の論文でも詳しく議論されているようです。
[Wachinger et al. (2013)

