ファッション情報源は「SNS・動画・AI」が台頭
この5年間で、ファッション情報の収集源は大きく様変わりしました。特にSNS(Instagram・TikTok・Xなど)は33.1%から49.3%へ、動画コンテンツ(YouTubeなど)も30.1%から42.2%へと大きく利用が伸びています。そして注目すべきは、5年前には存在しなかったAI(ChatGPT・Geminiなど)が、現在17.1%の人々に活用されている点ではないでしょうか。ECサイトのレビューや口コミも伸長しており、実際の購買者の声への信頼が着実に広がっていることが分かります。

一方、かつてファッション情報の中心だった雑誌は、41.5%から34.2%へと減少しています。調査では、半数以上の50.1%の人が「雑誌を参考にする頻度が減った」と回答。その移行先としては、動画コンテンツ(50.0%)、SNS(46.4%)、ECサイトのレビュー・口コミ(42.2%)が上位を占めており、視覚的でリアルタイムなデジタル情報源への全面移行が確認されました。


これは、情報がより手軽に、そして多様な形で手に入るデジタルメディアへのシフトを示しているのかもしれませんね。
約半数が経験する「SNS疲れ」
しかし、SNSでのファッション情報収集には「疲れ・うんざり感・限界」を感じることが「よくある(12.5%)」または「たまにある(34.7%)」と回答した人が、合わせて47.2%にものぼることが明らかになりました。約半数の方が何らかの疲労感を抱えている、というのは驚きの数字ではないでしょうか。

SNS疲れを感じる理由として最も多かったのは「情報が多すぎて自分に合うものが見つけにくい(61.7%)」でした。次いで「広告・PRが多すぎて信頼できない(47.2%)」、「インフルエンサーへの信頼度が下がった(44.1%)」が続きます。

たしかに、膨大な情報の中から自分にとって本当に価値のあるものを見つけ出すのは大変な作業ですよね。信頼性の問題も、情報過多な時代ならではの悩みかもしれません。
SNS疲れがAI移行のトリガーに
このSNS疲れをきっかけに、情報収集の方法が変化したと答えた人のうち、最多の37.6%が「AIを使うことが増えた」と回答しています。これは、SNS疲れを感じた人が次に向かう先として、AIが最も選ばれていることを示しています。

実際に、ファッション情報の収集にAI(ChatGPT・Geminiなど)を使う頻度が1年前と比べて増えた人は全体の32.4%にのぼります。特にSNS疲れを感じている層では、AI利用の増加率が49.3%と、疲れを感じていない層(20.6%)の2.4倍に達していることが示されました。


AIは、まさに「自分に合う最適解」を求める現代のニーズに応える可能性を秘めている、ということでしょうか。パーソナルな提案をしてくれるAIの存在は、これからの情報収集のあり方を大きく変えるかもしれませんね。
「憧れ」から「最適解」へ、価値観の転換
ファッション情報を収集する主な目的も、大きく変化しているようです。最も多かったのは「自分に合う最適な服やコーディネートを見つけるため(46.4%)」で、次いで「購入の判断材料として活用するため(35.7%)」、「失敗しないための情報収集として(28.5%)」と、実用的な目的が上位を占めています。

「憧れの人やスタイルを参考にするため」という目的は12.2%にとどまり、ファッション情報収集の重心が「見て楽しむ」から「選んで使う」へと大きく移行していることが確認されました。皆さんも、ご自身のファッション情報収集について、このような意識の変化を感じていらっしゃいますか?
情報観の変化を問うと、「憧れや流行よりも自分に合う最適解を重視するようになった」と答えた人は全体で23.1%にのぼり、特に70代以上では40.0%に達しています。また、情報収集の行動も「SNSよりも信頼できる情報源を探すようになった」「AIなどを活用し最適解を求めるようになった」といった、脱SNS型の動きが見られます。
編集長KENSAKUの視点:新たな情報収集の波をどう乗りこなすか
今回の調査結果からは、ファッション情報収集が「雑誌からSNSへ」という過去の変遷だけでなく、「SNSからAI・公式情報・ECレビューへ」という新たな第三の波を迎えていることが示唆されています。
この変化の背景には、単なる情報源の置き換えだけでなく、私たちがファッション情報に求めるものが「憧れや流行を追うこと」から「自分に合った最適解を得ること」へと根本的に変わってきている、という本質的な価値観の転換があるのではないでしょうか。
SNS疲れを感じつつも、まだ最適解を届けられる情報源が十分に確立されていない現状で、AIの台頭は一つの解決策となりそうですね。しかし、その信頼性や使いやすさの確立は、これからの大きな課題と言えるでしょう。皆さんも、ご自身のファッション情報収集について、一度立ち止まって考えてみてはいかがでしょうか? きっと、より効率的で満足度の高い方法が見つかるはずです。
オンワードホールディングスは、今回の調査結果をもとに「憧れを届けるだけでなく、その人にとっての最適解を提案できるブランド」として、商品開発・情報発信・デジタル体験の全領域にわたる取り組みを強化していくとのことです。
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過去のマーケティング調査:https://crosset.onward.co.jp/cc/312217
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株式会社オンワードホールディングス:https://www.onward-hd.co.jp/
それでは、また次の記事でお会いしましょう!編集長KENSAKUでした。

