9割以上の生産者が直面するコスト高騰
調査結果によると、なんと96.7%もの生産者が、燃料や資材などの生産コストが「大幅に増加した・増加の見込み」または「やや増加した・増加の見込み」と回答しています。これは本当に深刻な数字ではないでしょうか。ほとんど全ての生産者が、値上がりという現実に直面しているのですね。

具体的にどの項目でコスト増の影響が出ているかというと、「資材・用具」が78名、「燃料(軽油・ガソリンなど)」が74名、「肥料・農薬」が45名と、多岐にわたります。上昇幅も「10〜30%程度」が約半数を占め、中には「50%以上」上昇すると回答した生産者も5%以上いらっしゃるとのこと。これは、経営を大きく圧迫するのではないでしょうか。

値上げに踏み切れない生産者の苦悩
これほどコストが上がっているにもかかわらず、多くの生産者が値上げに踏み切れていないという事実も明らかになりました。ポケットマルシェでの販売価格について尋ねたところ、「値上げを検討中」が46.7%、「まだ様子見」が38.9%と、合計で85.6%もの生産者が現時点では価格に十分に転嫁できていない状況です。

なぜ、これほどコストが上がっているのに値上げできないのでしょうか?その理由として最も多く挙げられたのは、「消費者に受け入れてもらえるか不安」という声でした。次いで、「値上げによる売上減少への懸念」が挙がっています。生産者の皆さんは、私たちの食卓を守るために、こんなにも心を砕いてくださっているのですね。胸が締め付けられる思いです。

深刻化する資材・燃料の入手困難
さらに深刻なのは、コスト高騰だけではありません。生産・出荷に不可欠な資材そのものが手に入りにくくなっているという声も多数寄せられています。生産・経営・販売面で今最も心配していることとして、「資材・梱包材の入手困難」が最多の回答となりました。

実際に、41.1%の生産者が、燃料や資材が「手に入らない」または「入荷が大幅に遅れている」という経験があると回答しています。宮崎県のある漁業の現場では、稚魚を輸送する運搬船が燃料供給先を確保できず、稚魚の入荷時期が見通せない状況も発生しているそうです。これは単なる値上げの問題を超え、日本の食料供給そのものに関わるのではないでしょうか。生産者からは「いつ何が止まってもおかしくないと思ってほしい」という切実な声も届いています。

生産者の声に耳を傾け、理解を深めるために
多くの生産者から、「現状を知ってほしい」「理解してほしい」という声が上がっています。コストを価格に反映できない状況が続けば、収益が圧迫され、経営に影響が生じる可能性があります。また、資材や燃料の入手困難は、生産や出荷の停止にもつながりかねません。
私たち消費者にできることは何でしょうか?まずは、生産現場で何が起きているのかを知り、理解を深めることではないでしょうか。
ポケットマルシェでは、こうした生産現場の実態を広く伝えるため、オンライン生産者座談会を開催するそうです。中東情勢を背景としたホルムズ海峡封鎖が一次産業の現場に与える影響について、4名の生産者の声をもとに議論されるとのこと。ファシリテーターは株式会社雨風太陽の代表取締役、高橋博之さんが務め、今後の消費者との関わり方や価格のあり方についても意見が交わされる予定です。
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名称: 緊急ポケマル座談会 ホルムズ海峡封鎖の生産現場への影響
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日程: 5月11日(月)19時〜20時
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開催形式: オンライン(Zoom ウェビナー)
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申し込みフォーム: https://forms.gle/CcsNciD9jhJRiEn9A
(申し込み〆切:5月7日)
生産者の方々が安心して生産を続けられる環境は、私たちの食卓が豊かであり続けるためにも不可欠です。ポケットマルシェのように、生産者と消費者が直接コミュニケーションを重ね、お互いの状況を理解し合う関係性の構築は、持続可能な食料供給を支える上で非常に重要な要素だと私は考えます。
私もこの座談会に注目しています。皆さんも、ぜひこの機会に生産者の声に耳を傾け、食の現場への理解を深めてみませんか?
それでは、また次回の記事でお会いしましょう!編集長 KENSAKUでした。


