移動ができないと、何ができなくなると思いますか?
もし、大切な人が自由に外出できなくなったら、その人の生活はどう変わるでしょうか。私たちは「移動」を、A地点からB地点へ行くための単なる手段だと考えがちです。しかし、本当にそれだけなのでしょうか?
企業の新規事業創出を支援するインクルーシブデザインスタジオCULUMUが、超高齢社会におけるモビリティの真の意味を問うホワイトペーパー『超高齢社会におけるモビリティの意味とは – 移動ができないと、何ができなくなるのか -』を公開しました。このレポートは、移動が単なる交通手段の欠如ではなく、私たちの生活の質や尊厳に深く関わる「生活成立構造」の基盤であると再定義しています。

見えにくい「移動格差」の正体
本調査では、免許返納済み、あるいは返納を検討しているシニア5名へのインタビューを実施。物理的な移動手段があったとしても、「選べる自由」「出かけたい意欲」「社会との関わり」「自分らしさ」という4つの要素が損なわれることで、外出頻度を自ら減らしてしまう「見えにくい移動格差」の存在が明らかになりました。
考えてみてください。行きたい場所に行ける手段があっても、そこへ行くことをためらう心理的なハードルや、選択肢が限定されることによって、知らず知らずのうちに生活が縮小していく。これは、多くの人が直面する、あるいは将来直面する可能性のある現実ではないでしょうか。

「行けるのに行かない」が生活を縮める第一歩
調査からは、移動の問題が「行けなくなった瞬間」に突然生じるわけではないことが見えてきました。バスやタクシー、家族の送迎など、移動手段が残っている段階から、外出回数を減らしたり、必要な用事だけを優先したりと、行動や判断を自ら制限していく様子が語られています。この「行けるのに行かない」という状態こそが、後に移動できなくなることで失われていく生活の最初の入り口だと考えられています。
都市と地方では、この「生活成立構造」の失われ方にも違いがあることが示唆されています。都市では代替手段によって生活が調整されやすい一方で、地方では車が生活の前提条件であるため、移動手段の変化が生活全体に大きな影響を与えやすいのです。

あなたの課題解決に役立つ、このホワイトペーパーの価値
このホワイトペーパーは、単なる統計データや表面的な課題解決策にとどまりません。N=1探索的調査を通じて、当事者の生の声から「どの段階で判断が変わるのか」「何が失われ、何が維持されているのか」といった意思決定の構造を可視化しています。これは、定量調査では見えにくい、深く、本質的なインサイトを与えてくれるでしょう。

具体的に、以下のような方々にとって、このレポートは必読の価値があります。
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社会課題の解像度を高めたい方: 物流の2024年問題や公共交通の維持困難など、社会全体の「動く力」が弱まる中で、デザインに何ができるかを探している方。
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実態に基づいた具体策を求めている方: 単なる統計データではなく、高齢者の心理的ハードルや行動変容のきっかけなど、生の声に基づいたUX設計を行いたい方。
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次世代のモビリティを定義したい企画・開発者: 「AからBへの移動」という機能価値を超え、移動がもたらす「社会参画」や「ウェルビーイング」の価値を再構築したい方。
モビリティが支える「生活成立構造モデル」とは
CULUMUは、モビリティが単に「場所を移動するための手段」ではなく、人々の暮らしの基盤そのものを形づくる重要な要素であると提言します。移動の自由が確保されることで、人は行き先を「選ぶ」ことができ、行きたい場所を「思い描く」ことができ、社会や人との関わりを「続ける」ことができます。そしてその積み重ねによって、自分らしさを失わずに日々の生活を組み立てているのです。

レポートでは、誰もが生活を縮小させることなく豊かに暮らすために、行政・企業・地域が取り組むべきデザインのあり方として「5つの視点」を提言しています。これらの視点は、移動を「選べる」「思い描ける」「関われる」「自分である」という4つの要素から成る「生活成立構造モデル」に基づいており、私たちが目指すべきモビリティの未来像を描き出しています。

CULUMUが描く、誰もが豊かに暮らせる未来のために
このホワイトペーパーは、移動に関する課題を多角的に捉え、新たな解決策を模索するための強力な一歩となるでしょう。ぜひ、この機会にダウンロードして、超高齢社会におけるモビリティの真価を一緒に考えてみませんか?
CULUMUは、高齢者や障がい者、外国人やマタニティ、Z世代・α世代など多様なユーザーと共創するインクルーシブデザインスタジオです。5,000団体以上の非営利団体との繋がりを通じた希少なN=1調査パネルを基に、これまでリーチが困難であった人々を含む多様な人々とマッチングし、定性的な調査を提供しています。その取り組みは「2024年度グッドデザイン賞」を受賞するなど、高い評価を得ています。

このホワイトペーパーは、きっとあなたの事業や研究、そして社会貢献への想いに、具体的なヒントと情熱を与えてくれるはずです。


