Z世代のSNS・プラットフォーム利用状況:setlogが浮上し、”ながら聴き”が拡大
Z世代が普段視聴するSNSやプラットフォームを見ると、「Instagram (91.2%)」「YouTube (68.7%)」「TikTok (61.1%)」が依然として中心であることが分かりました。これらのプラットフォームは、もはや彼らの情報収集やコミュニケーションに欠かせない存在と言えるでしょう。
一方で、新しい動きも見られます。韓国発の動画記録アプリ「setlog」が約25%の利用率で急速に浮上している一方で、「BeReal.」はピークアウトの兆しを見せているとのこと。新しいものが次々と登場し、浸透していくスピードの速さには驚かされますね。また、「Spotify」や「Apple Music」といった音楽サブスクの利用が前年比+7.3%と伸長しており、多忙な日常の中で“ながら聴き”需要が拡大している傾向が見て取れます。移動中や作業中に音楽を楽しむのは、現代のライフスタイルにぴったり合っているのかもしれません。

Z世代が注目するモノ・コト・サービス・アプリ:生成AIの多様な活用に注目
「最近”新しい、おもしろい、きてる”と感じたモノ・コト・サービス・アプリ」という自由回答で、圧倒的なトップに輝いたのは、やはり「setlog」でした。友達と気軽に“素の1日Vlog”を共有できるというコンセプトが、彼らの心に響いたのでしょう。自然体なコミュニケーションを求めるZ世代ならではのニーズを捉えていると感じます。
さらに、生成AIの用途が急速に多様化している点も注目されます。ChatGPTのような会話だけでなく、「ZETAで推しと会話」や「AIバーチャルメイク・AIでのカラコン試着」、「AI旅行プラン提案」、さらには「AI画像生成によるファッションデザインの3D化」まで、創作支援や生活支援の領域で幅広く活用され始めています。AIがファッションデザインの現場にも深く関わるようになる未来は、きっとすぐそこまで来ているのでしょうね。
食のトレンドでは「もっちゅりん」「麻辣湯」「スクイーズ」など、“もちもち・刺激”といったリアルな体感や触感を重視する声が目立ちました。また、平成ドラマやCDなど、“懐かし・レトロ・アナログ”への関心も浮上。TikTokを起点に「CORTIS」「モナキ」「Trooper Salute」といった新しい“推し”を見つける傾向も強く、多様な情報源から自身の「好き」を発見している様子がうかがえます。語学学習アプリ「Duolingo」の登場も興味深く、オープンワールドRPG『原神』などとのコラボが背景にあるようです。韓国や中国のSNS・ファッションフリマ(bilibili、小紅書(RED)、MUSINSA、fruitsfamilyなど)にも注目が集まっています。

ファッションブランドの購買動向と憧れ:反骨アヴァンギャルドと王道ラグジュアリーの拮抗
Z世代のファッション購買行動を見ると、購入ブランドのトップ3は「ユニクロ」「ザラ」「ジーユー」でした。これらのベーシックウェアをベースに、古着やリサイクル店を組み合わせることで、賢く個性を表現しているようです。さらに、デザイナーブランドや高感度な韓国系ブランド、アメカジ、日本発ストリートブランド、Y2Kガーリーなアイテムで、自分らしさを加えています。基本的なアイテムは手頃な価格で抑えつつ、ポイントで個性を出すというバランス感覚は、とても参考になりますね。
「憧れブランド」では、ヴィヴィアン・ウエストウッドとディオールが同票で首位に並びました。シャネル、バレンシアガも上位に入り、これまでも人気の高かった反骨・アバンギャルド系ブランドと、王道ラグジュアリーブランドが拮抗する構図となっています。特にディオールは前年の11位から一気にトップに躍り出ており、ディレクター交代や旗艦店・カフェオープン、アンバサダー起用、展覧会といったブランドのニュースに加え、インフルエンサーや有名人のSNS・動画発信、そして”変わらない価値”が注目を集めたと見られています。憧れと現実のバランスをうまく取りながら、彼らは自身のファッションを構築しているのかもしれませんね。


ファッションアイテムの購入場所:リアル店舗回帰の動きが鮮明に
ファッションアイテムの購入場所については、「ネット通販」が最多の72.9%を占めていますが、注目すべきは「ブランドの実店舗・路面店」が前年比+28.8ptと激増し、50.7%に達している点です。「古着屋・ビンテージショップ」(50.3%)や「セレクトショップ」(28.4%、+5.4pt)も伸びており、デザイナーズアイテムやレアなものとの出会いを求めて、リアル店舗への回帰が鮮明になっています。オンラインで情報を集めつつも、実際に商品を手に取ったり、お店の雰囲気を感じたりする体験を重視する傾向があるのかもしれません。一方で、「百貨店」や「大型ショッピングモール」は減少傾向にあり、より目的性の強い店舗に足が向いていることがうかがえます。ただ商品を買いに行くのではなく、「何のためにどこへ行くか」を明確にしているのがZ世代の賢さだと感じます。

「センスがいい人」ランキング:3年連続「あさぎーにょ」が首位、K-POP勢も存在感
「センスがいい人」として挙がった名前は合計1,450名にも上り、まさに回答者の数だけ“好き”の源がある多極化傾向が今年も継続していることが分かりました。その中でも、1位に輝いたのは3年連続で「あさぎーにょ」さんでした。YouTuberやブランドディレクターとして、彼女の発信する世界観やファッションが多くの共感を呼んでいるのでしょうね。
また、BLACKPINKのJENNIEさんをはじめ、aespa、XG、IVEのREIさんなど、K-POPガールズグループのメンバーが上位に集中し、”センスの基準”の一角を形成しています。彼女たちのファッションやスタイルが、Z世代に与える影響力の大きさを改めて感じさせられます。他にも「かきぶちももの」さん、「小松菜奈」さん、「あの」さん、「G-DRAGON」さん、「山本耀司」さんなど、インフルエンサー、アーティスト、俳優/モデル、クリエイターと、幅広い顔ぶれが並んでいます。多様な個性が評価され、それぞれの「好き」が尊重される時代を象徴していると言えるでしょう。

まとめ:Z世代の多様な価値観とリアルな体験への回帰
今回の調査からは、Z世代がSNSを巧みに使いこなしつつも、リアルな体験や交流を重視している様子が浮き彫りになりました。新しいアプリやAI技術を積極的に取り入れながらも、ファッションにおいては実店舗での「出会い」を大切にし、自分らしい個性を表現するために多様なブランドを組み合わせています。彼らの「好き」は多極化し、特定のジャンルに囚われず、自分にとって本当に価値のあるものを見極める力が養われていると感じます。
この調査結果が、皆さんのこれからのファッション選びや、Z世代のトレンドを理解する上での一助となれば幸いです。
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それでは、また次回の記事でお会いしましょう!編集長 KENSAKUでした。


