「HUMAN MADE」特集:NIGO®のその先へ
2025年11月に東証グロース市場へ上場し、日本のファッション業界で大きな注目を集める「HUMAN MADE」。今回の「WWDJAPAN」では、その成功の裏側と、NIGO®氏の求心力を原動力としつつも、カリスマ性に依存しない企業へと変貌を遂げる戦略が全9ページにわたって深掘りされています。
ブランドの軌跡と進化
特集の冒頭では、2010年のファーストコレクション発表から今日までを一枚の年表で俯瞰しています。オツモの設立からコカ・コーラやKAWSとの協業、そして松沼礼CEOをはじめとする経営のプロフェッショナル陣の合流、さらには上場、そして「アンダーカバー」の全株式取得に向けた基本合意まで、ブランドのカルチャー拡大と経営構築がどのように並走してきたのか、その15年間の軌跡が詳細にたどられています。NIGO®さんのクリエイティブな才能と、それを支えるビジネス戦略の進化は、本当に見事としか言いようがありませんね。

驚異のビジネス戦略
ビジネス面では、2026年1月期に営業利益率32%という驚くべき数字を叩き出した源泉に迫ります。「値引きをしない」「広告宣伝費は売上高の1%」「毎週新作を投下する『52週MD』」といった戦略は、「適価・適量・適時」を徹底するマーチャンダイジングの賜物と言えるでしょう。アパレルメーカーというよりもIP企業に近い収益構造は、経営指標やコスト構造の他社比較を通じて読み解かれています。みずほ証券の秋山友紀シニアアナリストやCrossover Capital/アセットマネジメントOneの岩谷渉平氏といったプロの目線から、株式市場が「HUMAN MADE」の上場をどう受け止めたのかも語られており、これは経営者の方々にとっても非常に参考になる情報ではないでしょうか。
多彩なコラボレーションの秘訣
「ポケモン」やザ・ビートルズ、コカ・コーラ、VERDY、KAWS、BTSのj-hopeなど、多彩なコラボレーションも「HUMAN MADE」の大きな魅力です。NIGO®さんならではの、互いのルーツを深く理解した上で軽やかに仕上げる「掛け算」の妙が検証されています。ファレル・ウィリアムスさんやKAWSさん、「ダブルタップス」の西山徹さん、VERDYさん、伊藤忠商事の細見研介・常務執行役員第8カンパニープレジデントさん、NOT A HOTELの濵渦伸次社長Co-CEOさんといった6名の方々が、それぞれの立場から「HUMAN MADE」のすごみを語るインタビューも必見です。これは、ブランドの多面的な魅力を知る上で、とても貴重な証言だと感じましたね。

経営陣が語る“その先”
特集の後半では、経営を担う3人のCXO、松沼礼CEO、柳澤純一CFO、鳩山玲人CSOへのインタビューが掲載されています。そして、NIGO®さん本人が、上場の“その先”に見据える地平を明かしています。ブランドの将来像や、さらなる成長への道筋が語られており、読者の皆さんもきっとワクワクするのではないでしょうか。私も、これからの「HUMAN MADE」がどこまで進化していくのか、非常に楽しみです。

その他の注目記事も満載
今回の「WWDJAPAN」最新号は、「HUMAN MADE」特集以外にも、ファッションとビューティ業界の旬な話題が盛りだくさんです。
ジョン・ガリアーノ回顧展中止の真相
海外ニュースからは、米メトロポリタン美術館コスチューム・インスティチュートが発表したジョン・ガリアーノ回顧展の中止について、その経緯が追われています。過去の差別発言をめぐる批判を受けて撤回されるまでの詳細を知ることで、ファッション業界における倫理的な側面についても考えさせられる内容となっています。
「コーチ」快進撃の舞台裏
ブランド再建の手本とも称される「コーチ」のトッド・カーン社長兼CEOへのインタビューも掲載されています。アクセシブルラグジュアリーからエクスプレッシブラグジュアリーへとポジショニングを進化させ、Z世代へターゲットを絞り込んだ狙いや、成長の70%を担うと見られる海外市場の展望が語られています。ブランドの立て直しに奮闘されている方々には、非常に示唆に富む内容かもしれませんね。

「セフォラ」とCJオリーブヤングの提携
ビューティでは、韓国市場から撤退した「セフォラ」がCJオリーブヤングと組んだ理由を、小売りの「編集力」という資産の観点から読み解いています。これは、ビューティ業界のマーケティング戦略に関心のある方には、特に興味深い記事ではないでしょうか。
M!LKのエンタメブランド価値
連載「私の推しのエンタメブランド価値は HOW MUCH?」の第2回では、5人組ダンスボーカルグループ「M!LK」に焦点を当てています。SNSのバズが“推し”へと変わる求心力を、ファン人数や支出金額のデータから分析しており、エンタメとビジネスの融合について深く考えるきっかけになるかもしれません。

その他にも、アトモス創業者・本明秀文さんの連載や、「クラークス」誕生200周年イベントのリポート、編集長によるリトアニア探訪記など、読み応えのある記事が満載です。
「WWDJAPAN」の購入情報
今回の「WWDJAPAN」最新号は、ファッション業界のビジネスの裏側から、トレンド、カルチャーまで、多岐にわたる情報が凝縮されています。一般的なファッション誌とは一線を画す、その専門性と深掘りされた内容は、きっとあなたのファッションへの知的好奇心を満たし、新たな視点を与えてくれるでしょう。ぜひこの機会に、手に取ってみてはいかがでしょうか。
公式サイトやSNSアカウントもぜひチェックしてみてくださいね。
今回の「WWDJAPAN」最新号は、ファッション業界の「今」を知り、「これから」を考える上で、非常に価値のある一冊だと私は感じました。皆さんも、ぜひこの情報を通じて、ファッションの世界をさらに楽しんでいただけたら嬉しいです。それでは、また次回の注目ネタでお会いしましょう!編集長KENSAKUでした。


