「TVメタデータ×生成AI」がもたらす新たな価値
テレビ番組やCMで取り上げられたモノ・コトは、瞬く間に消費者の注目を集め、需要に大きな影響を与えることが知られています。しかし、その急激なトレンドをリアルタイムで把握し、ビジネスに最大限活用するのは至難の業でした。エム・データは、24時間365日体制で主要テレビ局の番組・TV-CMをウォッチし、詳細なTVメタデータを放送直後に提供してきた実績があります。そこに2WINSが持つ強力なAI技術が加わることで、新たなソリューションが誕生するとのこと。これは多くのビジネスパーソンにとって、まさに待ち望んでいたソリューションではないでしょうか?
この「トレンド検知AIエージェント」は、リアルタイムなTVメタデータから、AIがテレビで話題のトレンド情報を抽出し、ヒット商品のシグナル検知や新サービス・コンテンツ・メニューなどの企画立案を可能にします。第一弾として、流通小売や飲食店の商品・メニュー開発担当者の課題解決を支援し、将来的には番組企画、観光政策、不動産企画、金融コンテンツなど、多岐にわたる分野への応用も計画されています。テレビが持つインパクトをビジネスチャンスへと転換するための「リサーチ・予兆情報収集、分析・アイディア出し」の効率化を支援してくれるなんて、素晴らしいですよね。
『トレンド検知AIエージェント』の主な機能(予定)
このAIエージェントには、ビジネスを加速させる魅力的な機能が予定されています。
1. トレンド・コンテキスト・チャット(Chat)
「今、テレビで何が起きているか」をAIに聞くことができる機能です。自然言語処理技術を活用し、膨大な放送情報の中から必要な情報を対話形式で即座に抽出します。
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「最近、露出が増えた商材やメニューとその背景を教えて」
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「テレビで取り上げられ始め、火がつきそうな新規性のあるメニューやスイーツは?」
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「自社商品のPRにマッチした番組は?」
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「過去1ヶ月の間に旅番組でよく取り上げられた観光地は?」
といった質問に、具体的な番組名や放送内容を添えて回答してくれるそうです。このチャット機能があれば、会議でのアイデア出しもスムーズに進みそうですよね。店舗接客の問い合わせ対応や需要予測、番組企画、金融銘柄発見など、活用の幅は非常に広いと感じます。
2. インサイト・オートレポート(Report)
食、商品、ライフスタイル、美容・健康、観光スポット、不動産、金融など、特定トピックの放送量や話題の広がりを定量・定性でレポートしてくれる機能です。特定商品の露出推移と競合比較分析、番組内での取り上げられ方についてポジティブ・ネガティブ分析を行い、新規性・独自性、話題性、持続性、訴求力などの視点でスコア化。ポジショニングマップや展望解説、そして「金の卵」となるであろう商品をレコメンドしてくれるとのこと。多角的な分析結果がビジュアル化されることで、意思決定がより的確になるのではないでしょうか。
3. クリエイティブ・プランニング・エンジン(Planning)
データに基づいた新商品・新メニューの企画案を自動生成します。抽出されたトレンドキーワードを掛け合わせ、消費者のインサイトを突いた具体的な企画を立案するそうです。
例えば、「健康志向」×「夜食」×「TVでの露出増のトレンド食材(栄養素など)」を組み合わせた、コンビニ向け新惣菜のコンセプトやネーミング案、ターゲット設定までを提示。POPの売り文句やリテールメディアのコンテンツ・クリエイティブ生成も可能とのこと。データに基づいた企画案が自動生成されるなんて、夢のようではないでしょうか?
4. ヒット予兆検知(Prediction)
過去のTVメタデータとヒット商品・コンテンツ・サービスなどのパターンや相関性を学習した独自の予測モデルを搭載しています。特定のキーワードが「どの時期・曜日・時間帯」で「どのくらい・どのように」出始めたら社会現象化するかを予測し、ブームが来る前にアラートを発してくれる機能です。これにより、市場の動きを先読みし、いち早く次のアクションを起こすことが可能になります。
※上記の機能は現時点での予定であり、今後拡張・変更される可能性があります。
今後の展望と広がる可能性
今後は、TVメタデータを核としつつ、SNS・検索データや人流、決済・購買データなどのデータセットとの統合、マルチデータ・インテリジェンスへの拡張も計画されており、そのためのマスタ整備・統合も推進されるとのことです。さらに、他産業への応用展開も見据え、MCP(Model Context Protocol)の構築など、各社のAI基盤と連携し、産業・機能別AIエージェントへのTVメタデータの提供や共創も進められます。
「テレビが火をつけ、デジタルが広げ、リアルで買う」という消費行動のプロセスをデータとAIの力で繋ぎ、マーケティングの「打率」を最大化するプラットフォームへと進化させ、TVメディアが持つパワーを可視化していくというビジョンが掲げられています。この進化が、私たちのビジネスにどれほどの可能性をもたらすのか、想像するだけでもワクワクしますね。
《『トレンドAIエージェント』の各業界での想定される活用事例》
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日用消費財: 新商品の企画立案、マーケティング戦略立案、業界情報・競合社のTV露出調査
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外食: 新メニューやキャンペーンの企画立案、エリアマーケティング、出店計画、業態開発
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小売・流通: テレビ連動型リテールメディア、発注最適化(ヒット商品の予兆検知、早期発注、欠品防止、POS分析)、接客アシスト(来店者問い合わせ対応)・ユニファイドコマース
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メディア・広告・マーケティング・エンタメ: 番組企画、ネクストブレーカー発掘やキャスティングの立案、ヒット予測、視聴量推定、考査
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金融: 株価の先行指標としてテレビの企業露出やCM投下状況による株価変動シグナル検知、投資判断サポート(AIアシスタント)、広告投資(CMコスト)推定、業績推定、ネガティブ報道チェック
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自治体・観光/旅行: 観光PR施策の立案、観光政策(AI多言語翻訳アバターによる観光ガイド)、インバウンド支援・エリアマーケティング、ツアーや旅行プランの企画立案
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不動産: テレビ(地域トレンド情報)×地価×SNS/人流データ等による不動産価値シミュレーション、リーシング、業態開発・エリアマーケティング
エム・データと2WINSについて
株式会社エム・データ
テレビ番組やTV-CMの放送内容を独自にテキスト化(データベース化)した「TVメタデータ」を生成し、調査・分析・配信を行うデータプロバイダです。民放キー局(在京5局)等と資本提携し、業界基準のTVメタデータを構築しています。主なサービスには、「TVメタデータ」を提供する「データ配信サービス」、お客様のご要望に応じて調査・分析を行う「放送実績調査サービス」、放送された話題を露出・報道量で集計しランキング形式で提供する「ランキングサービス」、ビッグデータ解析ツール「TV Rank」の提供を通じ、企業のマーケティング支援、コンサルティング業務を行っています。「データで世の中やビジネスを面白く!」をパーパス(存在意義)として、様々な業界での課題解決にデータで貢献しています。
- エム・データ ウェブサイト: https://mdata.tv
株式会社2WINS
東京大学が位置する本郷を拠点とする東大発AIスタートアップです。東京大学大学院やインド工科大学等の出身研究者を中心とし、国内最先端の言語系AI・画像系AIを強みに、パートナー企業の経営課題に深く踏み込む本質的なソリューションを提供しています。単なるAIベンダーではなく、課題設定から要件定義、PoC、研究開発・実装、運用まで一気通貫で伴走するパートナーとして、企業の成長を加速させています。最先端のAI技術と問題解決力を掛け合わせ、”勝たせるAI”を企業の競争力へと変えることを目指し、アカデミアとビジネスの架け橋としてAIの社会実装をリードしています。2025年3月には、東京大学「松尾研発スタートアップ®」に認定されています。
- 2WINS ウェブサイト: https://www.2wins.ai/
いかがでしたでしょうか?テレビの情報をAIで解析し、ビジネスに直結させるこの「トレンド検知AIエージェント」は、私たちの働き方やビジネスの進め方に大きな変革をもたらすかもしれません。今後の展開が非常に楽しみですね。編集長KENSAKUでした!


