こんにちは、編集長のKENSAKUです。外交のニュースを読んでいると、強い言葉に思わず目が留まることがあります。けれど、その言葉から何を受け取るかは、少し落ち着いて考えたいところです。
毎日新聞は、作家の平野啓一郎さんが国内の新聞報道に驚いたことを、「日本は米中と戦ってない?」という問いを掲げて取り上げています。短い問いですが、外交をどんな言葉で捉えるかという、読者にとっても身近な問題を考えるきっかけになります。
「戦う」という言葉から、何を思い浮かべるか
「戦う」と聞いて、軍事的な衝突を思い浮かべる人もいれば、外交交渉での駆け引きや経済上の競争を連想する人もいるでしょう。同じ言葉でも、指しているものが違えば、ニュースの受け止め方は変わります。
だからこそ、疑問形の見出しを、そのまま事実の断定として受け取らないことが大切です。誰が、何について、どんな立場から述べているのか。そこを分けて考えるだけでも、印象に引っ張られすぎずに済むのではないでしょうか。
外交の評価は、ひとつの物差しに絞らない
日中外交をめぐっては、産経ニュースが「ナラティブ」と「実利」を掲げた論考を、下野新聞が関係修復の努力を問う論説を掲載しています。外交を見る際には、言葉による説明、具体的な利益、関係を維持・修復する努力など、異なる着眼点があります。
私が大切にしたいのは、力強く聞こえるかどうかと、望ましい結果につながるかどうかを、別々に考える姿勢です。ある主張に共感しても、その根拠まで確かめる余地は残しておきたい。逆に、違和感のある見出しにも、考えるべき問いが含まれているかもしれません。
忙しい毎日、すべてのニュースを深く追うのは難しいものです。それでも、気になる言葉に出合ったときに一呼吸置く。その小さな習慣を、私も大事にしたいと思います。それでは、また。編集長KENSAKUでした。
出典:毎日新聞「平野啓一郎:日本は米中と戦ってない? 平野啓一郎さんが驚いた国内新聞報道」
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