JC・JK流行語大賞2026上半期、注目のトレンド
2026年上半期のJC・JK流行語大賞が発表されました。全国の女子中高生約1,000人を対象としたアンケート結果と、日々のトレンドを追う「JC・JK調査隊」の選考をもとに、ヒト・モノ・コンテンツ・コトバの4部門で“リアルに刺さった”トレンドが可視化されています。

ヒト部門:共感を呼ぶインフルエンサーとリバイバル現象
ヒト部門では、SNSを中心に活躍するインフルエンサーやアーティストが上位を占めました。
1位に輝いたのは、アーティストのモナキさんです。純烈のリーダー・酒井一圭さんがプロデュースする4人組グループで、楽曲『ほんまやで☆なんでやねん☆しらんけど』がTikTokを中心にSNS総再生数9億回を突破する大ヒットとなりました。この楽曲はコトバ部門でも5位にランクインしており、JC・JKの間では“モナキダンス”が日常風景になっているようです。
2位は、ABEMAの恋愛リアリティ番組『今日、好きになりました。卒業編2026』でカップル成立したはるねねさん(今井暖大さんと時田音々さん)です。番組を通じた“リアルな青春”の姿が同世代の共感を呼び、「理想のカップル」として支持を集めています。
そして、注目すべきは3位にランクインしたYouTuberのSEIKINさんです。約11年前の動画での発言「ワホー」がTikTokで再発掘され、JC・JK世代に改めて注目されました。コトバ部門1位「ワホー」の生みの親でもあり、過去のコンテンツが時を経てバズる“リバイバル消費”の象徴的存在と言えるでしょう。インフルエンサーの皆さんが、まるで身近な友人のように感じられるのは、SNSが日常に溶け込んでいる証拠かもしれませんね。特に、SEIKINさんのように過去のコンテンツが新しい世代に響くのは、面白い現象だと感じませんか?
その他、4位には歯に衣着せぬ“ぶっちゃけトーク”で人気のクリエイター都さん、5位には“復縁カップル”インフルエンサーとして飾らない日常を発信するつーさんとゆっぴさんがランクインしています。
モノ部門:触感と創造性、そしてAIの浸透
モノ部門では、五感に訴えかけるアイテムや、海外トレンドを日本流にアレンジした商品、そしてAIが生活に浸透する様子が見て取れます。
1位は「Mellojoy」のスクイーズです。従来のスポンジ系とは異なる高品質シリコン素材による“超低反発”の触り心地が「もちもち・ぷにぷに」とSNSで話題を呼びました。ブラインドボックス形式での販売がコレクション欲を刺激し、入荷即完売が続出するほどの人気ぶりです。
2位は「ドバイチョコもち」。2025年から続くドバイチョコブームの日本流アレンジ版で、求肥の「もちもち感」×カダイフの「ザクザク感」×チョコレートの「とろっと感」という三重の食感体験が支持されています。海外発トレンドを“和テイスト”に昇華させるJC・JKの創造力を象徴するアイテムです。Mellojoyのスクイーズやドバイチョコもちのように、触感や食感といった五感に訴えかけるアイテムが人気なのは、デジタルネイティブ世代だからこそ、リアルな体験を求めているのかもしれませんね。
3位には韓国発のAIチャットアプリ「zeta」がランクイン。キャラクターとの対話を通じて物語を共創するAIフィクションプラットフォームで、日本国内のエンタメカテゴリでアプリ総使用時間1位を獲得しました。AIチャットアプリのzetaがランクインしたことからも、テクノロジーが彼女たちの日常に深く浸透していることがうかがえます。
その他、4位にはYouTuberのHIKAKINさんがプロデュースしたペットボトル麦茶「ONICHA」、5位には「盛っているのに自然に見える」と支持されるトレンドメイク「クッキーメイク」が選ばれました。
コンテンツ部門:新しいSNSの形と社会への眼差し
コンテンツ部門では、クローズドなSNSの台頭や、過去のコンテンツの再評価、そして社会問題への意識の高さがうかがえます。
1位は韓国発のVlog作成アプリ「setlog(セットログ)」です。1時間ごとに約2秒の動画を撮影し積み重ねるだけで、1日の終わりにアプリが自動でVlogを生成してくれます。Instagramのような“映え疲れ”から解放され、飾らない等身大の自分を親しい友人だけに共有できるクローズドなSNSとして支持を獲得しました。SEVENTEENやaespaのカリナなどK-POPアイドルの活用も認知拡大を後押しし、日本のApp Store無料ランキングで1位を獲得しています。setlogのように飾らない自分を共有できるSNSが支持されるのは、SNS疲れを感じている方が多いのかもしれませんね。
2位は、約13年ぶりの完全新作がヒットした「トモダチコレクション」です。自分や友達、推しを「Mii」として作り、ゲーム内で繰り広げられる人間関係を観察する楽しさがSNSの共有文化と相性抜群。“懐かしのコンテンツが最新の環境で帰ってきた”レトロリバイバルの象徴的存在と言えるでしょう。
3位には「ルッキズム風刺画」がランクイン。TikTokを中心に拡散されている、外見至上主義(ルッキズム)を皮肉やメッセージを込めて描いたイラスト・動画コンテンツです。「リアルすぎる」と深い共感を呼ぶ一方で、若者のメンタルヘルスへの悪影響を懸念する声も上がっています。この「ルッキズム風刺画」のように社会的なテーマを風刺するコンテンツが流行する背景には、彼女たちが抱えるリアルな葛藤があるように感じられます。エンターテイメントだけでなく、社会への眼差しも持ち合わせているのですね。
その他、4位にはサカナクションの14年前の楽曲がTikTokで爆発的にリバイバルヒットした「夜の踊り子」、5位には映画『爆弾』のキャラクターの話し方を模したネットミーム「タゴサク構文」が選ばれました。
コトバ部門:意味不明の楽しさと複雑な人間関係
コトバ部門では、ヒト部門やコンテンツ部門と連動した流行語や、若者の人間関係や社会に対する意識を映し出す言葉が注目を集めました。
1位は「ワホー」です。約11年前(2014年)にSEIKINさんがYouTube動画内で発したアドリブがTikTokの音源として再発掘され、そのシュールな語感と中毒性から爆発的に拡散されました。特定の意味はなく、「意味不明さ」そのものが楽しまれているのがポイントで、過去のコンテンツが時を経てバズる“リバイバル消費”の典型例です。「ワホー」のように意味のない言葉が流行するのも面白いですね。
2位は「フレネミー」。“Friend(友達)”と“Enemy(敵)”を掛け合わせた造語で、表面上は仲良しで友達のふりをしながら、陰では嫉妬や足の引っ張り合いをする相手を指します。SNSでの“つながりの深さ”がかえって複雑な人間関係を可視化させ、そのモヤモヤ感を言語化するワードとして再流行しました。
3位には「冷笑系」がランクイン。他者の真剣な主張や熱意に対して、斜に構えて冷ややかに見下す態度をとる人々やその傾向を指すネットスラングです。SNSで「熱意を出すのはダサい・リスクがある」という冷めた空気感が若年層にも広がりつつあることを示すワードであり、2026年上半期の“冷笑カルチャー”の台頭を象徴しています。この「フレネミー」や「冷笑系」といった言葉がランクインしているのを見ると、彼女たちの人間関係や社会に対する複雑な感情が垣間見える気がします。SNSが普及した現代ならではの、新しいコミュニケーションの形と課題がそこにあるのかもしれません。
その他、4位にはボーイズグループ・M!LKさんの楽曲『爆裂愛してる』のサビフレーズから生まれた「ば・く・れ・つ」、5位にはヒト部門1位のモナキさんの楽曲タイトルがそのまま流行語になった「ほんまやでなんでやねん知らんけど」が選ばれました。
2026年上半期のトレンドから見えてくるJC・JK世代の価値観
株式会社AMFの代表取締役であり、「JC・JK流行語大賞」総合プロデューサーの椎木里佳さんは、2026年上半期のJC・JKトレンドを見て、「時間軸が溶けている」ことを強く感じたと言います。11年前のYouTube動画から生まれた「ワホー」や、14年前の楽曲がリバイバルした「夜の踊り子」、13年ぶりの新作がZ世代に刺さった「トモダチコレクション」など、過去のコンテンツがSNSで新しい文脈と出会い、今のトレンドとして再生していく現象が象徴的でした。
JC・JKにとって、平成や2010年代初頭は「知らない時代」です。だからこそ、その時代のカルチャーが新鮮で、エモいものに映るのでしょう。リアルタイムで体験した世代とは違う角度で過去を発見していく姿は、私たち大人世代にはない、Z世代・α世代ならではの感覚ですよね。彼女たちの柔軟な発想力と、新しいものを取り入れながらも自分たちの文化に落とし込む創造力には、本当に驚かされます。
食トレンドの「ドバイチョコもち」も、2025年から続く海外発ブームを、日本らしい「もち」の食感で再構築したアレンジ版です。海外トレンドをそのまま輸入するのではなく、自分たちの文脈に翻訳する力が、ますます強まっていることがわかります。
これからも、彼女たちの感性が、常に新しい時代を切り開いていくことでしょう。これからのトレンドがどう変化していくのか、ますます目が離せませんね。
「JC・JK流行語大賞」について
「JC・JK流行語大賞」は、Z世代マーケティングの先駆者である株式会社AMFが主催・運営する、女子中高生の“リアルな感性”をもとに選出される唯一のトレンドアワードです。選考には、Z世代の市場調査に強みを持つSkyfall社との共同で実施された、全国の女子中高生約1,000人を対象としたアンケート結果と、日々トレンドを追うマーケティング集団“JC・JK調査隊”の精鋭メンバーによる選考が反映されています。SNSで実際に使われている言葉やアイテム、話題のコンテンツ、注目の人物まで、4部門にわたり“共感度の高い流行”を可視化しています。
株式会社AMFの詳細は、公式サイトをご覧ください。
さて、今回のJC・JK流行語大賞を通して、女子中高生の皆さんのリアルな世界を少しでも感じていただけたでしょうか。彼女たちの感性は、常に新しい時代を切り開いています。これからも、皆さんと一緒に、様々なトレンドを追いかけていきたいですね。それでは、また次回の記事でお会いしましょう!


