「クリネックス涙腺短歌」に4万首超の応募!
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日本製紙グループの日本製紙クレシア株式会社が展開する世界的ブランド「クリネックス」が主催した「クリネックス涙腺短歌」キャンペーンが、大きな反響を呼びました。嬉しい涙、寂しい涙など「涙」をテーマにした短歌「涙腺短歌」を募集したところ、約2か月のキャンペーン期間で、なんと44,705首もの応募が殺到したそうです。当初の想定6,500首を遥かに超える、約7倍という応募数には、正直、私も驚きました。短歌って、こんなにも多くの人の心に響くものなんですね。
短歌ブームの背景にある「感情ミュート社会」
昨今、SNSを中心に20代の若者やZ世代の間で短歌ブームが到来していると言われています。博報堂生活総研の調査(※)によると、2026年は「感情ミュート社会」と呼ばれ、自分の感情や気持ちを素直に出せる場が「減っている」と感じる生活者が63.8%と、6割を超えているとのこと。現代社会で、自分の感情を素直に出せる場が減っていると感じる方がこれほど多くいるというのは、考えさせられますね。だからこそ、5・7・5・7・7の31文字に想いや感情をのせて短歌を詠むことが、多くの人にとって心の拠り所になっているのかもしれません。
(※)リソース:https://seikatsusoken.jp/seikatsuchishin2026/part2/
ヒコロヒーさん、木下龍也さん、土門蘭さんが審査
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本キャンペーンの最終審査会には、お笑い芸人のヒコロヒーさん、歌人の木下龍也さん、文筆家の土門蘭さんの3名をお迎えし、厳正なる審査が行われました。ノミネート作品が並ぶ会場で、審査員の方々は一つひとつの短歌にじっくりと向き合い、応募者の感情を丁寧に読み解きながら、各賞を決定されたそうです。名だたる先生方が、これほど多くの短歌に真摯に向き合う姿、想像するだけで胸が熱くなりますね。
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心を揺さぶる受賞作品の数々
総応募数44,705首の中から選ばれた、各賞の受賞作品をご紹介します。皆さんの心には、どの歌が一番響きましたか?
最優秀賞(1本):賞金30万円
「そこだけが床は四角く色濃くて確かに猫は十二年いた」
この歌、読んだ瞬間、情景が目に浮かびませんか?亡くなったペットへの想いを描いた歌は多かったそうですが、この作品は猫そのものではなく、猫が残した「影」に焦点を当てることで、より深く寂しさや愛情が伝わってきます。猫との思い出が色濃く残る床、その寂しさと愛情が、短い言葉の中に凝縮されていますね。私も、大切な存在との別れを経験した時、ふとした瞬間にその気配を感じることがあります。皆さんはどうでしょうか?
優秀賞(5本):賞金5万円
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「この家のドアみな少し開いていて 猫と暮らした日々のそのまま」
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「電球も替えれるようになったからきみは誰かを照らしていいよ」
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「お母さんいつか私を忘れたら今度は友だちになってよね」
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「だいすきな絵本のようにそばにいて愛されながらぼろぼろになる」
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「花よりも花でしたけどほんとうに花になったらだめじゃないすか」
特に「お母さんいつか私を忘れたら今度は友だちになってよね」という歌は、心に響きました。親子関係の多様性や、それでも繋がっていたいという純粋な願いが感じられます。もし、私たちが大切な人を忘れてしまっても、また新たな関係性で支え合えるとしたら、それはとても素敵なことだと思いませんか?
審査員賞(それぞれ5本×3名 計15本):賞金3万円
ヒコロヒーさん選定
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「犬がいてうたったうたを犬が消えうたえばそれは犬がいるうた」
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「ひやむぎのぴんくい奴に付けていた名前を今から呼ぶよ、せーの」
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「さびしさを猿に預けてきたけれど猿がさびしくわたしもさびしい」
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「あなたから貰った傷が腫れたならなるだけ永く膿みますように」
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「一車両だけの電車をバカにしていたはずなのに地下鉄で泣く」
木下龍也さん選定
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「プリンには名前を書いておいたのに愛には書いてなかったせいで」
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「早産でごめんと言えば保育器の小さな指が私をつかむ」
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「【求】この瞬間きみを笑わせる方法【譲】わたしのすべて」
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「河ふたつ渡り出勤するのです 風つよい日は電車遅れて」
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「滝を見に行こうと話しながらもう光の中にいた曇りの日」
土門蘭さん選定
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「できあがる前にハグしてほしかったそしたらそういう機械になれた」
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「生前に祖母が愛した花壇には今年も祖母を知らない雪が」
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「火葬後の雨やわらかい シャンプーをしてくれたとき大好きだった」
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「スーパーの全く同じ惣菜も母が買うのが美味しかったなぁ」
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「母でなく我として書く育児日記三十年後、友として待つ」
審査員の方々の個性が出ている選歌ですね。特に木下さんの「プリンには名前を書いておいたのに愛には書いてなかったせいで」という歌は、日常の中に潜む切なさや、愛の形について深く考えさせられます。皆さんの心には、どの歌が一番残りましたか?
佳作(30本)もクリネックス商品詰め合わせが贈られます。入賞作品の詳細は、特設サイトでご覧いただけます。
「クリネックス涙腺短歌」特設サイト:https://kleenex.crecia.jp/cp/ruisentanka/
審査員が語る短歌の魅力と涙の瞬間
ヒコロヒーさん
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ヒコロヒーさんは、審査では「おもろいな」「意味分からへんな」といった直感を大切にされたそうです。最近泣きそうになった出来事として、タクシー運転手さんへの自身の情けない対応を挙げ、「自分は何て小さい人間なんや」と情けなさに涙しそうになったと語っています。まさかのタクシーでの出来事とは!日常のふとした瞬間に、自分の情けなさに涙しそうになる気持ち、私もよく分かります(笑)。人間味あふれるエピソードに、思わず共感してしまいました。
木下龍也さん
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歌人の木下龍也さんは、膨大な応募数に「そんなに来るんだ!」と驚きつつも、多くの歌に触れる貴重な経験になったと振り返っています。短歌の意義について、「人は忘れる生き物です。大きな悲しみや寂しささえ、その大きさのまま抱いていることはできない。けれど、短歌は抱いていてくれます。」と語っています。短歌が感情や風景を抱いてくれる、という木下さんの言葉、とても胸に響きますね。私たちは忘れてしまう生き物だからこそ、短歌のような形で感情を保存しておくことの大切さを改めて感じました。
土門蘭さん
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文筆家の土門蘭さんは、応募が殺到したことについて、「短歌を詠みたい」という想いが多くの人の中にあったこと、そして「泣く」というテーマが、個人のプライベートな感情を言葉にしやすかったのではないかと分析しています。「泣く」という行為が、人前ではなかなかできないプライベートな経験だという土門さんの分析、なるほどと思いました。だからこそ、短歌という形で自分の内面を表現することに、多くの人が魅力を感じたのでしょうね。
「クリネックス」が目指す、感情に寄り添うブランド
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日本製紙クレシアのマーケティング部長、長谷川敏彦さんは、今回のキャンペーンが「クリネックス」というブランドが皆さんの感情に寄り添う存在であることを知ってもらうためのブランディング施策としてスタートしたと語っています。短歌の応募というハードルの高いキャンペーンに不安もあったそうですが、若い世代からの大きな反響に手応えを感じているようです。今後は、応募された作品を有効活用し、ブランド想起を高める活動を継続していくことで、消費者の購買のタイミングで「クリネックス」が自然と選択肢に入るブランドを目指していきたいとのことです。
今回のキャンペーンが、単なる商品販売ではなく、ブランドとしての「クリネックス」が人々の感情に寄り添う存在であることを伝える施策だったというお話、非常に興味深いです。皆さんも、ティッシュを選ぶときに、そのブランドがどんな想いを持っているか、少し意識してみてはいかがでしょうか?涙がこぼれ落ちた時、そっと寄り添ってくれる「クリネックス」の存在を、私も改めて感じることができました。
今回の記事が、皆さんの心に何か響くものがあれば幸いです。それでは、また次回の記事でお会いしましょう!編集長KENSAKUでした。

