地域共創とデータ活用による森林再生プロジェクト「森側(MORIGAWA)」
TISインテックグループのTISI株式会社が、埼玉県秩父郡横瀬町と協力し、グリーンインフラ共創拠点「森側(MORIGAWA)」の創出に参画しました。これは、放置されていた針葉樹林を再生し、地域と自然が共に育む新たな拠点を目指すものです。住民や企業との共創に加え、データ活用やデジタル技術が取り入れられている点が、このプロジェクトの大きな特徴と言えるでしょう。

近年、森林の管理不足は、生物多様性の低下や災害対策機能の弱体化といった深刻な課題を引き起こしています。そんな中で、自然本来の機能を社会課題解決に活かす「グリーンインフラ」の重要性が高まっています。横瀬町は、2024年6月に国土交通省の「先導的グリーンインフラモデル形成支援」の重点支援団体に認定されており、まさに時代の先を行く取り組みと言えますね。
TISIは2023年から横瀬町と「WOOD DREAM DECK®︎」という地域森林資源活用プログラムを推進しており、その中で培われたデータ共有を活用した木材加工・活用への知見が高く評価され、「ウッドデザイン賞2023」を受賞しています。こうした実績が、今回のプロジェクト参画へと繋がっているのですね。過去の取り組みについても、ぜひご覧になってみてください。
- TIS、「WOOD DREAM DECK®」での小屋サウナ製作で「ウッドデザイン賞2023」を受賞: https://www.tisi.jp/news/2023/tis_info/20231106_1.html
「森側(MORIGAWA)」プロジェクトの具体的な取り組み
このプロジェクトでは、横瀬町ウォーターパークシラヤマ北岸に隣接する約100平方メートルの針葉樹林を対象に、間伐やササなどの耐陰性植物除去を進め、森林の多様性を回復させています。TISIは、ブランドネーミングからロゴデザイン、SNS発信、森の空間設計、現地調査・計測、3Dデータ化まで、幅広い支援を提供しているとのことです。
具体的には、以下の3つの実証内容が挙げられます。
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課題の発掘から解決アイデアの実装、外部への発信までのトータル支援
「森側(MORIGAWA)」のブランド開発から情報発信までを一貫して推進し、オンラインも活用しながら地域内外の企業や個人による共創関係を構築しています。参加者がアイデアを出し合える場があるというのは、素晴らしいことだと感じます。皆さんも、もしこんな場所があったら、どんなアイデアを出してみたいですか? -
3D化した森林データの活用と科学的根拠に基づく森の空間設計
現地調査に基づき、領域内をグリッド化し、木の配置や相対光量、植生情報、伐採予定の木などをデータ化しています。3D森林データ化などの技術を活用することで、科学的根拠に基づいた持続可能な森林管理計画を策定。自伐型林業の専門家の助言を得て、枯れた樹木約13本のみを選んで伐採するなど、きめ細やかな管理がされています。 -
地域資源活用と参加体験の場づくり
地域内の合板25枚を活用した屋外用の木製家具を設計・製作し、森を訪れる人々の交流促進や自然への愛着醸成を図っています。子どもから大人まで数十名が植樹やササ刈り体験に参加し、自然について学び、発見する機会を創出しているとのこと。地域固有の植生遺伝子保全にも注力し、自然と人とのつながりを育む「関係人口」の形成に貢献しているのは、本当に素晴らしいですね。地域に根ざした活動が、未来の豊かな社会を育むのだなと、改めて実感させられます。

今後の展望と地域からの期待
TISIは、ITを活用した地域課題解決と持続可能な地域づくりを重要な社会価値創出領域と捉え、本プロジェクトに参画しています。今後、手を入れた森の経過観測や新たなデータ測定・実験を行い、2030年までに放置林の課題を抱える自治体5地域以上への支援拡大を目指しているそうです。クリエイティブとITを融合させることで、地域経済の活性化と環境課題の解決を両立する持続可能なモデルの確立を目指していくとのこと。
横瀬町の富田能成町長も、TISIのシチズンサイエンスを取り入れた参加型の森づくりを高く評価し、「森側」というネーミングにワクワク感を覚えているようです。地域内外の人々が共に森を再生するプロセスが共創の場として理想的であり、この場所が自然と調和した暮らしや関係人口の拡大に繋がり、横瀬町が目指す「カラフルタウン」実現の確かな第一歩となることを期待しています、とコメントされています。
このような住民参加型で、科学的なアプローチを取り入れた森林再生プロジェクトは、これからの地域づくりのモデルケースとなるのではないでしょうか。皆さんの地域でも、ぜひこういった取り組みを参考に、自然と共生する豊かな未来を描いてみてはいかがでしょうか。
それでは、また次回の注目ネタでお会いしましょう!編集長KENSAKUでした!


