深まる孤独感と情報過多の時代
現代社会では、私たちの心を取り巻く環境が複雑になっているように感じます。レポートでは、まず「孤独感」の増加に着目しています。野村総合研究所の調査によると、全体の4割以上が日常で孤独を感じており、特に40〜50代の中高年でその傾向が強いそうです。また、リモートワークが普及したことで、正社員の約4割が孤独感を経験しているというオトバンクの調査結果も紹介されています。
同時に、SNSなどによる「情報疲労」や「アテンション疲労」も広がっています。モバイル社会研究所のデータでは、SNS利用者の6〜7割が情報量の多さに疲れを感じていると報告されていますし、SHIBUYA109 lab.のレポートでは、若者世代がSNSを通じて自分や他人、情報に「アテンション」を向けることがストレスを増幅させていることが明らかになっています。
孤独を感じる一方で、つながりすぎることにも疲れてしまう。この板挟みのような感覚は、きっと多くの方が共感できるのではないでしょうか。私も、SNSを開くと情報が洪水のように押し寄せてきて、「もうお腹いっぱいだ…」と感じることが少なくありません。
「環境調律型、セルフ・チューニング」という新しいセルフケア
QOプランナーは、こうした現代のジレンマを解決する新しいセルフケアの形として、「環境調律型、セルフ・チューニング」という見立てを提案しています。

これは、周囲の「人の気配や空気感」をBGMのように活用し、自分の心と行動を自然に整えるという考え方です。言葉を交わすわけではないけれど、そこに誰かがいるという感覚が、心地よい安心感をもたらしてくれるのかもしれません。

実際に、お互いの存在を感じ合う「位置シェアラー」や、他人の作業風景を流すことで一緒に勉強しているような感覚を味わう「Study with me」といった行動が広がっていることからも、この見立てが現実の動きと重なっていることがうかがえます。私も、集中したい時にカフェの賑わいが心地よく感じられることがありますし、YouTubeで作業用BGMとして流れる「Study with me」動画を視聴することもあります。まさに「人の気配」を借りて、自分のコンディションを整えている感覚ですね。
Z世代に響く新しい価値観
この「環境調律型、セルフ・チューニング」という見立てについて、QOが実施した検証調査では、全体の共感度が40%だったのに対し、Z世代では53.1%と、他の世代よりも高い共感度を示しています。
自由回答からは、「話すことはないが一人じゃないという点がとても興味深い」「部屋の掃除や料理をしながら友達と通話をしたりしているので共感できた」といった声が寄せられているそうです。

Z世代はデジタルネイティブであり、SNSを使いこなす一方で、情報過多や過度なつながりにも敏感な世代です。だからこそ、物理的な距離を保ちつつも、ゆるやかな「人の気配」を感じられるこのセルフケアの形に、大きな魅力を感じているのかもしれませんね。
QOプランナーからのメッセージ
今回の見立てを担当したQOプランナーの川村氏、磯矢氏、松﨑氏は、この「環境調律型、セルフ・チューニング」が、これからの心地よい生活環境やセルフケアを提案する鍵になるとコメントしています。孤独も避けたいけれど、つながり疲れも避けたいという現代人の繊細なニーズに応える、非常に示唆に富んだ提案ではないでしょうか。
もし、皆さんもこの新しいセルフケアの形に興味をお持ちでしたら、ぜひQO株式会社のレポートをご覧になってみてください。きっと、ご自身の生活やビジネスにおけるヒントが見つかるはずです。
資料ダウンロードと詳細情報
「生活者見立て通信#021」の詳細は、以下のリンクからダウンロードできます。
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また、QO公式noteでは「生活者見立て通信 編集部こぼれ話」も発信されており、プランナーの思考過程や見立てを作るコツなどが紹介されています。あわせてご覧になってみてはいかがでしょうか。
さらに、これまでの「見立て通信」のアーカイブを掲載しているサイト「MITATE Insight Lens」もオープンしています。
引用元情報
1 出典:株式会社野村総合研究所、2025年『今こそ企業が向き合うべき「孤独・孤立」』
2 出典:株式会社オトバンク、audiobook.jp法人版、2026年『約4割が孤独感を経験。リモートワーク時代に人事が向き合うべき“心理的なつながり”』
3 出典:株式会社NTTドコモ、モバイル社会研究所、2026年『SNSの「情報の多さ」により、利用頻度にかかわらず6~7割が疲れを実感』
4 出典:株式会社SHIBUYA109エンタテイメント、SHIBUYA109 lab.、2026年『Z世代のアテンション・デトックスに関する調査』
5 出典:株式会社博報堂、株式会社 SIGNING、HAKUHODO HUMANOMICS STUDIO、2024年『Z世代から拡がる新しい「親密さ」とは!?位置情報共有がもたらす、新しいつながり「シン密圏」』
6 出典:株式会社 やる気スイッチグループ、やる気ラボ、2020年『Study with me/作業用動画で勉強の集中力を高めよう!』
QO株式会社のウェブサイトもぜひご覧ください。
いかがでしたでしょうか?「人の気配」をBGMにするという発想は、現代を生きる私たちにとって、とても心強いセルフケアのヒントを与えてくれるように思います。私も、この見立てを参考に、日々の生活で心地よい「人の気配」を意識して取り入れていきたいですね。
それでは、また次回の注目ネタでお会いしましょう!編集長 KENSAKUでした。


