預貯金・給与は増加も、食費は抑制傾向に
まず、生活実態に関するDI値を見てみましょう。DI値とは、「増えた」と回答した人の割合から「減った」と回答した人の割合を引いたもので、数値が高いほど増加傾向にあることを示します。
今回の調査では、「預貯金」が6.1pt、「給与所得」が4.5pt、「労働時間」が3.9ptと、いずれも昨年同月と比較して上昇が見られました。これは、私たち消費者にとって嬉しいニュースと言えるのではないでしょうか。特に給与所得が過去最高を記録している点は注目に値しますね。

しかし、その一方で「食費」は2.7ptの微減となりました。ナフサショックなどの影響で値上げが続いているにも関わらず、食費が抑制されているのは、世界情勢や経済の先行きに対する不安から、生活防衛意識が高まっている表れかもしれません。物価高騰が続く中で、食費は真っ先に節約の対象になる、という方も多いのではないでしょうか。皆さんはどう感じていますか?

消費動向に見るコスパ重視と意外な支出増
次に、消費動向について見ていきましょう。スマートフォン基本料金の値上げや日銀の利上げの影響で、「スマートフォンや携帯電話の通信通話料金」と「家賃・住宅ローンの金額」は過去最高の高さとなりました。これは、家計を圧迫する要因の一つになっているかもしれませんね。
一方で、コストパフォーマンスが求められる「ファストフード店の利用頻度」や、生活費の足しにと「フリマサイト・アプリの利用頻度」は上昇しています。さらに、公営ギャンブルの売上が伸びていることからもわかるように、「パチンコ・競馬などギャンブルをする頻度」や、税制改正による段階的な値上げがあった「たばこの本数」も上昇傾向にあります。コスパを求める行動と、少し意外な娯楽への支出増。皆さんの周りでも、似たような傾向を感じることはありませんか?

その反面、「インターネットカフェ・マンガ喫茶」や「スキルアップ系セミナー・シンポジウム」の利用頻度は減少傾向にあるようです。

景気見通しは厳しいが、自身の消費は「変わらない」が多数
今後1年間の景気の見通しについて尋ねたところ、「悪くなると思う」と回答した人が56%と、2021年以降で3番目に多い結果となりました。この数字を見ると、やはり先行きへの不安が大きいことが伺えますね。皆さんの肌感覚とも合致するでしょうか?

しかし、今後1年間の自分自身の消費予測については、「変わらない」が49%を占め、「増えると思う」と「減ると思う」が拮抗している状況です。これは、景気の全体的な見通しは厳しいと感じつつも、自身の消費行動は現状維持を考える人が多いことを示しているのかもしれません。
キャッシュレス決済は主流に、しかし不安も
普段の支払い方法について見ると、「キャッシュレス決済支払いがほとんど」と回答した人が50%に達しており、キャッシュレス決済が普段の支払い方法の主流になりつつあるのは、もはや当たり前の光景かもしれませんね。また、「セルフレジ支払いがほとんど」も20%と微増傾向にあります。

しかし、キャッシュレス決済への不安や不満も浮き彫りになっています。最も多かったのは「災害時は現金が必要でキャッシュレス決済ができない」で42%。私も災害時の備えは気になりますし、スマホの充電切れはヒヤッとしますね。皆さんも同じような不安を感じることはありませんか?その他、「お店によって利用できない決済がある」「突然のシステム障害で使えなくなる」といった声も多く聞かれました。

セルフレジに対しても、「お店によりセルフレジの仕様が異なりスムーズにできない」「操作を間違えると店員の呼び出しが必要」「商品券やクーポン利用時は店員の呼び出しが必要で時間がかかる」といった不満が上位に挙がっており、特に60代の不満が高いことが分かりました。皆さんも、こんな経験はありませんか?スムーズに利用できないと、少しストレスを感じてしまいますよね。

今回の調査結果から見えてきた消費者のリアルな姿は、いかがでしたでしょうか?預貯金や給与が増えても、世界情勢への不安から消費行動は慎重になり、特に食費を抑制する傾向が見られました。また、キャッシュレス決済やセルフレジの普及が進む一方で、利便性と引き換えに感じる不安や不満も少なくありません。これらの情報が、皆さんの今後の消費行動や家計管理を考える上で、少しでも参考になれば嬉しいです。
より詳しい調査結果は、以下のリンクからレポートをダウンロードしてご覧いただけます。
それでは、また次回の注目ネタでお会いしましょう!編集長KENSAKUでした。


